学生ディベート大会

学生ディベート大会は、学生のディベート能力向上を目的に、毎年春学期期間中に開催しています。立論から最終弁論に至るまでのディベート戦略の策定や討論を通じて、学生の論理的思考能力や質問に対する返答の瞬発力、数週間にわたる大会期間を乗り越えることのできる継続力など、大学生としてのみならず、社会人としても重要である様々な技術の向上を期待しています。

第14回(2023年度)学生ディベート大会

「第14回(2023年度)学生ディベート大会」の「論題」は下記の通りです。

■論題
1回戦:「日本は最低賃金を引き上げるべき」
2回戦:「日本は定年延長をすべき」
決勝戦:「日本は外国人労働者の受け入れを拡大すべき」

■対戦表
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6月24日(土)に、多摩キャンパス経済学部棟305号室において第14回ディベート大会の決勝戦が開催されました。
経済学部のゼミによって構成された7チームが2週間にわたる予選を戦い、岡部ゼミ①チームと岡部ゼミ②チームが決勝へと進出し、同ゼミによる決勝戦となりました。
決勝戦のテーマは「日本は外国人労働者の受け入れを拡大すべきである」という論題で、熱い討論が展開されました。

討論は、それぞれのチームが肯定・否定の立場で立論をし、各立論に対する反対尋問とその答弁を経て、最終弁論を行うという形です。決勝戦では肯定側と否定側の立場を入れ替えて2回討論を行い、4人の審査員の評点を合計することで勝敗を決します。

決勝戦では、前半戦と後半戦ともに、両チームが論題に沿った立論を述べ、両チームが相手の立論を踏まえた反対尋問を行い、白熱した議論を繰り広げました。

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岡部ゼミ①チームによる質問の様子

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岡部ゼミ②チームの立論の様子

今年度は岡部ゼミ②チームが勝利しました。

ディベートは、自由に議論をするものではなく、あらかじめ決められたテーマをもとに準備を行い、厳格なルールを守りながら、データや事実をもとにして論理を展開する力やその論理をうまく聞き手に伝えるための表現力を競う、大学生にふさわしい知的なゲームです。

立論の組み立て方、相手の論理の曖昧さを瞬時に見抜いてそれを質す力、質問に対して短く的確にまとめて返答する能力などが問われます。これに加え、主張を支える知識と思考力も必要となります。これらは普段の講義や演習の中で取り上げられる授業内容の本質を理解し、それらをどのように評価することができるかを多様な観点から常に考察する中で培われる力です。

大会を通じて、論題を正確に理解すること、事実認識をチーム内で共有すること、論点をより深く追求することなどに関しては、十分でなかった点もありました。ディベートを通じて、今後の大学生活での学びにつなげていただきたいと思います。

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準優勝した岡部ゼミ①チーム

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優勝した岡部ゼミ②チーム

なお、経済学部のディベート大会は学生たちによる自主的な運営で始まりました。その後、規模が拡大するにつれて経済学会主催の学生イベントとなり、今年で14回目となります。

来年度以降、参加チーム数をさらに増やし、より実りの多い議論の場となるように、今後もディベート大会を開催していく所存です。学生による発表の場を複数回設け、それらを学生が自主的に企画・運営することは、他大学にない法政大学経済学部の特色の一つです。関係者各位のご支援とご協力を今後も賜れれば幸いです。

コロナ禍で一時開催することができていなかった本大会は、昨年度に再開され、今年度も無事、開催することができました。開催の中で審査員として協力してくださった学生会や教授会の方々、後援してくださった同窓会の方々によるものであると考えております。誠にありがとうございました。

経済学部学会

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